不眠外来
以下のような症状の方は一度ご相談ください。
- 布団に入ってから眠りにつくまで1時間以上かかる
- トイレ以外で夜中に目が覚める
- 朝起きた時に疲れている
- 朝起きるのがつらい
- 早朝早くに目が覚めてしまう
- 1日の平均睡眠時間は5時間未満
- 夢ばかりみて眠った気がしない …など
治療方針
ある種の睡眠薬には、依存性や認知機能の低下などの作用があり、安易な睡眠薬の服用は危険をはらみます。
寝つきにくい・途中で目が覚める・睡眠薬に依存となっている・日中眠くて仕事の効率が上がらないなど、睡眠に関する悩みご相談ください。
当院では、依存性の少ない睡眠薬を使用します。また睡眠薬に抵抗のある患者様には漢方や生活指導も含めて、1人1人に合わせて最適な睡眠改善治療を目指しております。
不眠症について
不眠には以下のタイプがあります。
●入眠障害
・床に入ってもなかなか寝つけない、眠りにつくのに30分~1時間以上かかり、それを苦痛と感じる状態です。
・不眠症の訴えで最も多く、不安や緊張が強い時におこりやすいといわれています。
●中途覚醒
・睡眠中に何度も目が覚めて、その後、なかなか寝つけない状態です。
・年をとるにしたがって眠りがだんだんと浅くなり目覚めやすくなります。 日本人の成人の不眠で最も多く、中高年・高齢者に多くみられるといわれています。
●早朝覚醒
・自分の望む起床時刻より2時間以上早く目覚めてしまう状態です。
・年をとると体内時計のリズムが前にずれやすく、また若い人に比べて夜遅くまで起きているのがつらくなるので、早寝早起きになります。
高齢者によくみられます。また、うつ病にもよくみられる症状です。
●熟眠障害
・睡眠時間は十分なのに、ぐっすり眠った感じが得られない、眠りが浅い状態です。
・睡眠時無呼吸症候群など、睡眠中に症状の現れる病気が関係していることもあります。
不眠の原因
①薬剤の副作用
治療のため飲んでいる薬が原因の場合があります。アレルギーの薬やかぜ薬、降圧薬、ステロイド薬、経口避妊薬、抗がん剤、インターフェロンなど、不眠を引き起こす薬はいろいろあります。
②精神的な病気が原因の場合
うつ病・不安障害・統合失調症などの精神疾患には、不眠の症状が現れることが多くあります。また、アルツハイマー型認知症や脳血管障害、脳腫瘍などの脳の障害でも、不眠は起こります。
③睡眠習慣の問題・睡眠リズムの乱れ
不規則な睡眠時間、不適切な睡眠環境、昼間の活動量の不足が原因となります。また、パソコンやスマートフォンなどの使用が睡眠リズムに悪影響を及ぼすこともあります。
④身体の病気
生活習慣病、睡眠時無呼吸症候群、むずむず足症候群などや片頭痛、泌尿器系の疾患や脳腫瘍などから来る不眠もあります。
⑤ストレスなど
人間関係や仕事や病気の悩み、子供のことや家族のことや進学のことなどの様々なストレスが原因で不眠となる場合があります。
または自身ではストレスと認識していなくても潜在的なストレスが不眠につながる場合もあります。
⑥心理的要因(その他)
不眠は、最初はさまざまな原因で起こりますが、その原因が取り除かれたあとも眠れない日が続くと、「また眠れないのではないか」という心配が原因でさらに眠れなくなり慢性的不眠症になります。